酔いどれスポーツ狂の日々雑感

サッカー、お酒を中心に思いつくままに綴ります。

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夏目漱石の『門』を読んで

先日まで朝日新聞で連載されていた小説が終了しました。



asahi mon
■ 『門』  夏目漱石
全104回、朝日にて105年ぶりの連載だったそうです。



『三四郎』『それから』に続く前期三部作、最後の作品。
『それから』の代助、その後の物語といえる内容。
主人公の宗助が親友の安井から妹?妻?御米を奪い、社会から逃れるように暮らす
夫婦の淡々とした日常を描いている。



特に大きな事件が起こるわけでもなく、あまり変化のない物語。
大きな軸は、過去に犯した罪(親友から女性を奪う)を常に背景に持ち、
世間の片隅でひっそりと生きていく夫婦の姿。



根底に流れている卑屈さや暗さが、私には好きになれません。
気持ちは理解できますが、一生過去を足枷に生きていくことは、あまりに惨め。
もう少し前向きに、明るさや力強さを持たないと読んでいて辛いです。
こういう小説は明るく前向きでは雰囲気がなく、成り立たないのでしょうが。



『門』で描かれる悩みは現代社会でも普遍的な事ばかり。
仕事のリストラ、給料の低さ、親戚との付き合い、弟の同居、妻の体調不良、
夫婦に子供ができないこと  等々・・・・・。
どれも身近で理解しやすい事柄ばかり。
古今東西、どんな世の中でも人間の悩みは共通なのかもしれません。



物語の最後半、親友安井が身近に出現しそうな段階で、宗助は鎌倉へ参禅に向かう。
お寺での参禅は、私も会社内の研修で何回も経験しているため、興味を持って読んだ。
寺門をくぐり和尚に座禅の手ほどきを受け、与えられた課題や自分の悩みを
解決すべく座禅を組むが何も得られない。



それはそうです。
たった10日の参禅修行で何かに開眼したら、世の修行僧は存在しません。
私も社内研修で年に何回も禅寺に上り、読経や座禅を組みますが
大きく目に見えた変化は感じません。



しかし、
心が落ち着いたり、清々しさを感じたり、何かスッキリしたりと毎回得る物はあります。
永く続けるからこそ到達できる境地があるのであり、
具体的な解決策など簡単に見つかるわけがありません。



結局は自分次第。
誰かが悪いわけでもなく原因は我にあり、即ち因果応報。
振り返って我が身を見れば、悩みや困難があってこその人生。
人生は思い通りにならない事の方が多く、だからこそ面白い。
私は主人公の宗助を反面教師にしたいと思います。

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