酔いどれスポーツ狂の日々雑感

サッカー、お酒を中心に思いつくままに綴ります。

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『満願』 心の闇に迫るミステリー

久しぶりにミステリーを読んでみました。
今年3月に購入して以来、ずっと積読状態だった作品。




『満願』
著者:米澤穂信


第27回山本周五郎賞受賞作。
2014年度ミステリー年間ランキング 国内3冠達成。
3冠独占は史上初とのこと。



表題作を含む6つの短編集。
著者の作品を読むのは初めてでした。



それぞれの短編は、登場人物・内容とも完全に独立していてシリーズ物や連作ではない。
警官・中学生姉妹・ビジネスマン・フリーライターなど異なる環境の主人公達が
巻き込まれる奇妙な事件や事故。



精緻な伏線が張られた本格ミステリーとは趣が異なる。
ドラマ『世にも奇妙な物語』を彷彿させるストーリー。
物語の終盤には必ず背筋がゾクッとするような独特の雰囲気。
6編全てが暗く、ねちっと重く、何やら陰湿。
救いのない結末も含めて、決して好みの小説ではない。



好きか・嫌いか?・・・嫌い。
面白いか・面白くないか?・・・面白い。



以上に尽きます。
好みではないが、先が気になりどんどん読み進めてしまう中毒性。
独特です。



普通に生きている一般人が他人に隠している心の闇。
その見たくない、知りたくない誰でも持っている醜い人間の性を見せつけられて、
読後感が気持ち悪いのでしょう。



『夜警』
『死人宿』
『柘榴』
『万灯』
『関守』
『満願』



直木賞の選考委員会では、東野圭吾氏が基本的事実誤認の指摘をしたようです。
(万灯のコレラ菌感染経路、満願の遺族の借金返済義務について)



プロの欠陥指摘項目を除外して、物語の感想を。
理解できないのは『柘榴』。
好きというか、ゾクッとしたのは『万灯』、『関守』の2作品。



結末を知って何とも言えない人間の悲哀を感じました。
特に『関守』。
夜半に一人で読んでいると、思わず背後を振り返ってしまいます。
秋の夜長の読書でした。

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