酔いどれスポーツ狂の日々雑感

サッカー、お酒を中心に思いつくままに綴ります。

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Wカップ ラグビー日本代表 南アフリカに歴史的勝利\(◎o◎)/!

ラグビーをスカパーでTV観戦しました。
いよいよ始まった第8回ラグビーワールドカップ イングランド大会。
現地 2015/9/18~10/31の日程で開催されます。



この2か月間は、スカパーの契約を普段のヨーロッパサッカーに追加して
ラグビーWカップを観戦します。なんと全48試合完全生放送!



4年に一度のWカップラグビー。
しかも開催地はサッカー、ラグビー発祥の地、母国イングランド。
許されるなら現地にて観戦したい気持ちです。
よってこの期間中は、サッカーなど他のスポーツ観戦は二の次でラグビーに
集中予定です。(^_^;)





例のごとくナンバーのWカップ特集で予習済み。
事前知識があるのとないのでは、楽しみ方が断然違います。



開幕戦で地元イングランドがフィジーに辛勝スタートした大会。
翌日はジョージアがトンガに対して金星を上げ、何やら波乱の予感が漂います。
そんな中、いよいよジャパン運命の初戦を迎えました。



■ 1次リーグ プールB 第1節
南アフリカ代表 VS 日本代表
2015/9/20(日) AM0:45キックオフ(日本時間)
ブライトン・コミュニティ(イングランド・ブライトン)



試合結果は・・・34-32(前半:10-12)で、何とジャパンが南アフリカに逆転勝利!
Wカップ史上に残る歴史的大勝利です。
いや、あらゆるスポーツを通じても過去最大級の大番狂わせ。
大アップセット、ジャイアント・キリング、奇跡・・・等々。
様々な形容詞でこの試合結果が日本や世界に発信されました。



無理もありません。
南アの世界ランキングは3位、まぎれもないラグビー大国で優勝候補の一角。
過去Wカップ優勝2回。
全7大会のうち最初の2回は、当時のアパルトヘイト政策により国際大会不出場でした。
参加した5回中、2回優勝しているのです。
世界一と形容される屈強な体格とフィジカルを持ち、ソリッドなラグビーをするチーム。



一方の我がジャパンの世界ランキングは13位。
過去Wカップ7大会全部出場していますが、通算成績1勝21敗2分け。
唯一の勝利は24年前の1991年第2回大会のジンバブエ戦のみ。



故宿沢監督に率いられた魅力的なチーム。
平尾、林、大八木、堀越、吉田、元木・・・等々キラ星のごとくスターが揃っていました。
当時、私は大学2年生でTV観戦に夢中でした。
サッカーよりラグビーの人気が高い時代で、ナンバーのラグビー特集も多かったのです。
最近のナンバーは、サッカー専門誌のように特集が偏っていますが・・・



そんなジャパンですが近年では一時世界ランキング9位と一桁になったり、
初めてウェールズ代表やイタリア代表に勝利するなど、急速に力を付けていました。
2012年、世界的名将のエディー・ジョーンズHCに率いられ日本は確実に強くなってきたのです。



しかしラグビーはサッカーと異なり、番狂わせの少ないスポーツ。
あらゆるスポーツを比べても格付けやランキング通りの結果になり易い一番の競技といえます。
得点を積み上げていく競技であり、フィジカルコンタクトの激しい特性があるからでしょう。
接触の激しさはバスケットは比較にならず、アメフトは防具に守られています。
格闘技的要素の強いスポーツであり、骨折、脱臼、靭帯断裂・損傷といった重症の怪我が
当たり前に発生する物凄い競技です。



これまで日本人が世界で実績を上げてきたスポーツは、どれも体の接触が少ないものばかり。
野球、バレーボール、テニス、バドミントン、卓球、マラソン、スケート・・・等々。
一方、フィジカルコンタクトが重要な要素を占める競技である
ラグビー、バスケットボール、アメフト、アイスホッケー・・・など 苦戦理由が明確です。
技術を競う前に、日本人の小さな体格が弱点になってしまいます。



又、ボクシングや柔道といった格闘技でも日本人は世界チャンピオンを数多く
生み出してきました。
しかしいずれも体重による細かい階級が制度化され、同じ階級内での争い。
同じ体格であれば、技術力や持久力、精神力といった日本人優位の特性で
勝利することも可能なのです。



これらから見ても日本人にとってラグビーというスポーツが如何に過酷か・・・
容易に想像がつきます。
体幹や筋骨の厚みや太さが比べ物にならない怪物たちと同じピッチ内でぶつかり合う。
このフィジカルコンタクトが全ての基礎でそこから逃げることは出来ません。



私がラグビー選手を無条件で尊敬してしまうのは、自分には絶対出来ないスポーツだからです。
あんなに怪我の多い、痛くて、辛くて、しんどいスポーツによく打ち込めるものだと・・・
心からのリスペクトを捧げます。




さて試合内容です。
全体を通してエディージャパンの準備、想定、戦術などが全て上手くハマったゲームでした。



・まず、接点で負けなった。
・終始一貫して守備がよかった。
・粘り強いタックル・・・ダブルタックル(デカイ相手に一人が足元に低く当たり、もう一人が上半身
 に絡みつきボールを奪い取る)などで相手の突進を止められた。
・前半序盤のボール争奪戦からターンオーバーするなど出足が鋭かった。
・複数で素早くタックルし、倒れたらすぐ起き上がり次のプレーに移った。
・相手に走り負けなかった。
 これまでのジャパンは、前半は善戦しても後半残り20分過ぎから相手の地力・体力に
 圧倒されて大差をつけられることが多かった。
 今回はハードな練習の鍛錬によりスタミナ、精神力が最後まで尽きませんでした。
・得点の後にすぐ失点するシーソーゲームだったが、南アに連続得点を許さなかった。
・ノックオンなどの単純なハンドリングエラーが少なかった。
・我慢強く規律正しいプレーで反則が少なく、相手に多くのPGを与えなかった。
・セットプレー(スクラム、ラインアウト)で互角の勝負ができた。
 特にスクラムは近年のジャパンの武器となりつつあります。
 理詰めの技術や鍛錬・練習で体格に劣るFWでも重量FWに勝てる見本を示しました。
・エースのFB五郎丸が重圧に耐えキックを良く決めた。
 9本中7本のペナルティやコンバージョンゴールを決めた。
 決して絶好調ではなく、キックの当たりそのものも良くなかったが、
 調子が悪い中でもゴールできる彼の技術力・精神力の高さを再認識しました。
・キャプテンのリーチマイケルの攻守にわたる獅子奮迅の活躍。
 精神的支柱としての圧倒的なキャプテンシーを発揮。
 最後のワンプレー、同点PGを狙わずスクラムを選択した勇気・決断力は大あっぱれ。
・チームとしての入念な準備、分析、戦術、戦略、情報戦・・・等の勝利。
 エディーHCを筆頭にすべてのコーチ・スタッフ陣の優秀さが光りました。
 後半28分、29-29の同点に追いつく五郎丸選手のトライ&ゴール。
 見事なサインプレーが決まった美しいトライでした。
 前半からCTB立川選手が愚直に縦に低く突っ込んだ布石が、
 あの場面でのWTB松島選手へのパスに繋がりました。清宮監督曰く『完璧です』。
・幸運や勝利の女神を実力で引き寄せたこと。
 後半の最終盤、南アがトライを狙わずにPGを選択したことが、最後の逆転トライを生みました。
 勝利の女神は守りに入った弱虫にではなく、勇敢な勇者を勝者に選んだのです。
 南アがシンビンで一人少なかったこと、マフィ、ヘスケスと一番フィジカルの強い二人に
 ボールが託された流れ。マフィ選手のハンドオフ、ヘスケス選手の頭を低くして飛び込んだトライ。
 確かな技術が詰まった理詰めの逆転トライでした。




このジャパンの勝利を受けて、元代表の元木の言葉『ラグビーに番狂わせはない』。
FB五郎丸選手の言葉『この勝利は必然。ラグビーに奇跡なんてない』。
エディー・ジョーンズHCの掲げた目標『Wカップベスト8進出』。
1次リーグで3勝するために逆算して立てた3年半に渡る強化策。



『ジャパンウェイ』
今回のジャパンに掲げられた崇高な理念。
他の競技でもよく言われる『日本らしさ』。
これはいったい何なのか?



エディー・ジョーンズHCは極めて明確に定義しました。
体格に劣るジャパンは強国に対して守り勝つラグビーは出来ない。
究極のアタッキングラグビーを目指す。
それはボールをポゼッションし、パスを回し、攻撃をし続けること。
それによって守備機会を極力減らすこと。
そのためにはボール争奪の要であるセットプレー(スクラム、ラインアウト)の強化が必要である。
それぞれの専門家をフランスやイングランドから招聘し、考え方や理論・技術を習得。
そして世界一と言われるハードなフィジカルトレーニングや戦術練習。
世界中が寝ている時刻の朝5時から3部、4部、5部に渡るトレーニングを実施。
体を極限まで追い込んだ状態やタイトな日程で強豪とのテストマッチを数多く組みました。




Wカップ本番前1か月のテストマッチは3連勝。
トレーニングの強度を落としたため体が見違えるように軽く、キレがあり、動けたようです。
選手曰く『試合より練習の方が数倍キツイ、試合終盤の最後まで走り切ることが出来る』。



この3年半、ジャパンは文字通り血の滲むような、
地味で辛くて苦しい練習を積み重ねて来たのです。
試合前、国歌斉唱時の五郎丸選手の涙や田村選手の感極まった仕草。
試合終了後の大野選手はじめジャパン全員の歓喜・感涙。
全てが感動的でした。
この大金星、歴史的勝利は必然の結果。
4年間、真っ当に努力し鍛錬してきた勇者たちへの正当な報いであり対価・評価です。




最後の逆転トライの瞬間・・・私も思わず泣けました。
スポーツを観て泣いたのは、1993年サッカーの『ドーハの悲劇』以来かもしれません。
スポーツマニアの私は数十年に渡り数多くのスポーツを観て感動を受けてきました。
その中でも恐らく最大かつ最高の感動であり歓喜の結末です。



日本ではマイナー競技と言われるラグビー。
この素晴らしい美しいスポーツを好きでいられて永年見続けてきて本当に良かった。
土曜日の深夜に生中継でTV観戦した日本人は少数派でしょうが、
あの瞬間に立ち会えて珠玉の瞬間であり最高の幸せです。
ましてやイングランドの現地で生観戦したラグビーファンの感動たるや如何ほどだったでしょう?
世紀の瞬間に立ち会えて、あの空気感を共有できてうらやましい限りです。




試合後にエディーHC、選手全員が言っていました。
まだジャパンは何も成し遂げていない。
目標のベスト8進出を達成するために次のスコットランド戦に集中して勝利を目指す。
3勝してベスト8進出するというミッションへの強い意志を感じて頼もしいかぎり。
スコットランド戦の勝利を信じてこれからも全力で応援していきます。

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-4 Comments

says...""
Cイーストウッド監督の映画「インビクタス」でも取り上げられましたが、南アフリカも弱小チームでしたが、彼らは全盛期のニュージーランドを下し強豪に成り上がりましたね。その南アフリカを日本が下す日が来る、なんて夢想だにしていませんでした。

平尾、大八木が率いる日本代表がオールブラックスに粉砕された試合を生で見ていた当時とは隔世の感を禁じ得ません(笑)
2015.10.03 07:51 | URL | #- [edit]
小布施PENTA says..."Re: タイトルなし"
コメントありがとうございます。

映画『インビクタス』、私も観ました。さすがイーストウッド監督、素晴らしい映画でしたよね。

1995年大会は、ジャパンにとって分岐点となる大会でした。
オールブラックス戦の歴史的大敗は永遠に消えることはありません。

サッカーでは、1993年のJリーグ開設から1996年アトランタ五輪のマイアミの奇跡、
1997年ジョホールバルの歓喜、そして1998年フランスWカップ初出場と一気に人気が高まりました。
一方のラグビー人気は凋落の一途。
毎年1/15の成人式に行われた日本選手権決勝がなくなるなど、
ラグビーを取り巻く環境が変化した時期もありました。

そんな時代からよく盛り返しました。
エディーHCが言っていたように何より勝利が必要なのです。
これまでとは比べものにならない注目がジャパンに注がれています。
今夜のサモア戦、みんなで必勝を祈りましょう!
2015.10.03 18:14 | URL | #- [edit]
当時ラガーメン、現在バルサファンです(笑) says...""
>エディー・ジョーンズHCは極めて明確に定義しました。
>体格に劣るジャパンは強国に対して守り勝つラグビーは出来ない。
>究極のアタッキングラグビーを目指す。
>それはボールをポゼッションし、パスを回し、攻撃をし続けること。
>それによって守備機会を極力減らすこと。
ペップバルサの哲学と被ってますよね

身体能力が無くともボールスキルとパス回しに定評があった日本人=カンテラ育ちに、身体能力が高くボールスキルも高い選手(今でいえば、ラキティッチ、マテュー、スアレス辺りでしょうか?)を外部から招聘しクラブを強化する

バルサと現在のラグビー日本代表の強化方針もシンクロしてますね
偶然の一致ではないと思います

ラグビー史上最大の衝撃”の裏にはサッカー界の名将の力あり。ペップが日本HCに助言
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150925-00010004-footballc-socc

>当時、私は大学2年生でTV観戦に夢中でした。
ほぼ同い年ですね、多分
因みに私もペンタックスK-3持ちでもあります(笑)
2015.10.03 22:23 | URL | #- [edit]
小布施PENTA says..."Re: タイトルなし"
当時ラガーメンさん、コメントありがとうございます。

ラグビー経験者で、尚且つサッカーファンですか。
素晴らしいです。
同じフットボールということで、理念や戦略に通じるものがありますよね。
ラグビー目線でサッカーを、サッカー目線でラグビーを観ると面白さ倍増です。


> ペップバルサの哲学と被ってますよね
>
> 身体能力が無くともボールスキルとパス回しに定評があった日本人=カンテラ育ちに、身体能力が高くボールスキルも高い選手(今でいえば、ラキティッチ、マテュー、スアレス辺りでしょうか?)を外部から招聘しクラブを強化する
>
> バルサと現在のラグビー日本代表の強化方針もシンクロしてますね
> 偶然の一致ではないと思います

まさに仰る通りです。
そしてエディーHC。
あれだけの世界的名将が異分野で年下のペップから学ぶ姿勢。
視野の広さ、柔軟性、貪欲性を感じます。
良いと思えば朝令暮改もいとわず、常に学び続ける・・・凄いことです。


又、ダルマゾCやボーズウィックCなど、各専門分野のコーチに権限移譲した組織運営。
これだけの一流コーチ陣、スタッフ陣が揃ったことが奇跡的なのかもしれません。


> ほぼ同い年ですね、多分
> 因みに私もペンタックスK-3持ちでもあります(笑)

同世代でラグビー・サッカーファン・・・そしてペンタファンですか。
とても気が合いますね(笑)
私のペンタはK-5ⅡSです。
2015.10.06 06:48 | URL | #- [edit]

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